研究者こそ、副業・投資をすべき2つの理由

2. お金一般の話

・研究者をやっているけど、任期付(ポスドク)で職が不安定

・突然研究費が切られるかも知れないし、次の職場が見つかる保証もない

・研究者として働く上で、少しでも経済的不安を軽減したい

こういった悩みを持った読者さんを想定しています。

本記事では、職や経済的悩みを抱える研究者さんに向けて
副業・投資が、有効な対策法の一つである
理由を解説しています。

この記事を書いている私は、現在、東京大学で物理学者として勤務しており
投資と副業歴は1年です。
まだまだ経験豊富とは言えませんが、副業・投資で月2〜3万円程度の収益を出しています。
そんな私が解説いたします。

なお他にも、副業に関する記事を執筆しております。
ぜひ参考にして頂けると幸いでございます。

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研究者が副業・投資をするべき2つの理由

冒頭で挙げた、研究者を悩ませる厳しい現状に、どう立ち向かうべきなのでしょうか?
これに対する答えは、きっと人によって大きく異なるでしょうし、絶対的な正解はないと思います。

私は
副業・投資が、この厳しい現状に対する、有効な対抗策になりうる
と考えています。

副業・投資だけで生活費全てを賄うのは厳しいですが、現状抱えている職や経済的不安の劇的な軽減には繋がります。
以下、研究者が副業・投資をすべき理由を解説します。

経済的余裕が生まれると、心の余裕が生まれるから

確かに、副業・投資で大きな収入を得るのは大変ですし、月2〜3万円の収入があれば大したものです。
しかし、例え収益額自体は小さくても「本業である研究職以外に収入源がある」という事実だけでも、心持ちは全然違うものです。

私の経験談ですが、私はたった月2〜3万の副業収入を得るようになっただけでも

 
 

仮に研究職がなくなっても、副業があるからいいや

という気持ちになれました。
この開き直りは、メンタル上とても大切だと思います。
これは決して「もう研究なんてどうでもいいや」といった、投げやりの気持ちとは違います。
研究の他にも選択肢があるという事実が重要なのです。

もし研究職を失ったとしても、副業に本腰を入れるという選択肢があります。
実際副業は、時間をかけてスキルを磨いただけどんどん収入が上がっていく、青天井なものですから。
(まぁ、すぐに上手くいくほど世の中甘くはありませんが笑)

仮に副業だけで生活できなくとも、次の職を見つけるまでの繋ぎとして役には立つと思います。
元々それなりの蓄えがあれば、貯蓄 + 少額の副業収入を活用することで数ヶ月は、水準を下げずに生活できるはずです。
生活水準を下げれば、もう少し長く生活できますね。
その間に、次の職を見つけることもできます。

以上のように、たった月2〜3万円の副収入だけでも、研究職以外の選択肢を生み出してくれます。
現に私は、他の選択肢があるかもしれないというだけでも、ストレスは一気に減りました笑

その結果、自分の研究職に対する不安や焦りが減ることで、変に肩に力を入れず、のびのびと研究ができます。
萎縮せず、自分の発想を思う存分発揮できれば、結果として、本業である研究も良い成果を出せることが期待できます。
少なくともマイナスになることはないと考えています。

研究者は既に、副業・投資を行う上での強みを持っているから

多くの研究者は気づいていないかもしれませんが、実は、研究者が日々無意識に行なっている数々の行動の中に、副業へのヒントが隠されているのです。

文章作成能力、論理構成能力 - 日本語および英語

研究者は、毎日のようにまとまった文章を書いています。

  • 論文(同業の専門家向けの文章。しかも大抵は英語)
  • 予算申請の書類(大抵は、自分と専門が違う人に向けて書く)
  • 解説記事(専門家向けもあれば、高校生などの素人向けのもある)

など、さまざまな種類の文章を書きます。
上にあげた3つは、どれも想定読者層が異なるので、その都度、書き方や難易度を調節する必要があります。
つまり
様々な種類の読者層に向けた文章を執筆する能力を既に身につけている
のです。

さらに、研究者は自分の書いた文章を、毎日のように色んな人から指摘されます。
同業の研究者同士では、論文などの文章について日々質疑応答・議論が交わされています。
こうした議論をフィードバックすることで、研究者は文章をより良いものにしていき、ますます質の高い文章を書けるようになるのです。

以上のように、研究者は日々当たり前のようにまとまった文章を作成しており、このスキルを活かすことで「日々の延長」の感覚で副業に従事することができる

数学能力、数値データ解析能力 - 投資する上で有利

研究者は、確率論や解析学など、様々な数学的知識・素養を身につけています。

数学のスキル、特に「確率論」の知識があると、金融、経済、株価の変動を理解する上で有利に働きます。

誤解のないように正確に言いますが
確率論の知識あるからといって、株価の短期的な予測やタイミング投資ができる訳ではありません。
また、別に確率論の知識がなくとも投資自体は可能なため、必ずしも必須のスキルではないとも言えます。

しかし
確率論の知識は、インデックス投資において Buy and Hold を行う上で、主に「メンタル面」での強い味方になってくれます。

いやいや、メンタル面なんてどうでもいいよ。
数学の知識で、投資に勝てる技術に結びつかないなら、そんなの無意味だよ。

と思った人もいるかもしれません。
しかし、それは大きな間違いです。

投資を行う上では「理論的根拠に裏付けされた揺るがぬ自信」を持っていることが成功につながります。
逆にメンタルがブレブレだと、無謀な株取引を繰り返し、その結果、資産をどんどん溶かしていく可能性が高くなります。
投資では、正しい知識や技術は勿論のこと、正しいメンタルを保つことが重要なのです。

知識に裏付けされた根拠があると、自分の行動に自信が持てます。
インデックス投資を行う上で最も重要な Buy and Hold を行う際にも

 
 

俺は今正しい行動をしているんだ。
なぜなら、確率論の観点から言うと、市場ポートフォリオは長期的にこうなると期待できるからだ。

といったように、相場の上げ下げに一喜一憂せずに、正しく Buy and Hold を遂行するメンタルが養えるのです。

研究者が既に会得している数学的素養を活用して、経済・株価変動などの知識を正しく身につけ、上記の「揺るがぬ自信」を持って投資を成功させることができるのです。

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研究者におすすめの副業

Webライター・ブログ

研究者が日々行なっている「文章作成」のスキルを活かすなら、この副業がいいでしょう。

外注を受ける形のWebライターでも「研究者」の肩書きがあると、クライアントからの信用も得やすいです。
(現に、私がその恩恵を受けている笑)

また、これら二つの仕事を行うには「参考資料の調査(Webページや本・論文など)」「オリジナルアイデアの着想」「文章にして表現」という過程が必要で、一般の人にはハードルが高いように感じるかもしれません。
しかし、これらは全て研究者全員が当たり前にやっていることですね。

研究者の日々の仕事の延長で、手軽にできるという点でおすすめです。

なお別の記事で、Webライターに関する記事を執筆しております。
ぜひ参考にして頂けると幸いでございます。

プログラマー

多くの研究者は、数値計算・シミュレーション、データ解析などでプログラミングを行なっている人も多いですね。

そんな人には、プログラマーがおすすめです。

特に、Shell スクリプトによるデータ整理や、pythonやjavaによるデータ解析などは、現状かなり需要があり、クラウドソーシングサイトで外注をかければすぐに仕事が見つかるでしょう。

以上のように、研究者が日々無意識にやっている作業も、紐解いていけば、世の中的には需要の塊だと、私は考えています。

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まとめ

  • 研究予算を減らされがちな現状への不安を、自力で軽減するためには、副業と投資が有効
  • 研究者には、論理構成能力や数学力など、副業・投資を行う上の強みを既に持っている
  • Webライター、ブログ、プログラマーなどが、研究者の強みを活かせるのでオススメ

参考書籍

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