【新NISA】スタート前の2023年中に準備しておくべきこと4選

2. お金一般の話
  • 昨今の物価高や増税への備えに新NISAを活用したい
  • 2024年から始まる新NISAを少しでもお得に活用したい
  • 新NISAに備えて、今から準備しておくべき事を教えて欲しい

こういった悩みを抱えた読者さんを想定しています。

この記事では、2024年1月に始まる「新NISAに備えて、今から準備しておくべきこと」を解説します。

私の過去の記事「今さら聞けない!「新NISAとは何か?」を初歩から解説します」でも解説したように、新NISAはとてもお得な制度ですが、今から下準備を始めることでよりお得に活用することができます。

本記事を読むことで、資産運用やNISAの未経験者でも
スムーズ新NISAを始めることができ、かつよりお得に資産運用をできるようになります。

本記事を執筆している私は、東大の物理学者を本業とする傍ら、インデックスファンドメインの投資を行っております。
過去にもインデックスファンドの初歩に関して、以下の記事で解説しております。
合わせてご覧いただけると幸いでございます。

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新NISAとは何か?

ここで、過去の記事

で解説した新NISAをざっくりおさらいします。

そもそもNISAとは「投資で得られた利益に対して非課税になる」という制度です。
※通常は、利益に対して20.315%(所得税15%、住民税5%、復興特別所得税0.315%)が課されます。

現行のNISA(旧NISA)は2023年12月末日に終了し、2024年1月から新NISAがスタートします。

旧NISAと新NISAとの違いを以下の表にまとめました。

つまり新NISAは
「投資可能期間」「非課税保有期間」「投資枠」全てにおいて、旧NISAの上位互換であると言えます。

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新NISAに向けて準備しておくべきこと:投資(NISA)未経験者の場合

投資初心者の方はこちらから読み始めてください。
こちらを読んである程度知識が付いた後、または投資を経験した後に
次節「新NISAに向けて準備しておくべきこと:投資(NISA)経験者の場合」を読む事をおすすめします。

資産運用の勉強をする(主にインデックス投資)

投資未経験者の方は、そもそもNISAや資産運用に関して右も左も分からないでしょう。
そのため、インデックス投資をメインに資産運用の基礎知識を勉強しましょう。

えぇ〜。勉強なんてめんどくさいよ。

手っ取り早く稼ぐ方法だけ教えてよ。

と思う方もいるかも知れませんが、ローマは1日にして成らずです。

投資の勉強が重要な理由は、なんといっても
パニック売りを防ぎ、株を長期(20年以上)保有できるようにするため
です。

初心者が予備知識のない状態で投資を始めてしまうと、株や投資信託などの価格変動に対して過度に敏感になったり、値下がり時に焦ったりしてしまいます。
その結果、冷静な判断ができずに売却して大きな損失を被ったり、投資を辞めてしまったりといったケースが多く見られます。

事前に勉強して、予備知識や心構えを身につけておけば、安易な売却による損失を防ぐことができます。

じゃあ実際にどうやって勉強したらいいの?

という方は、本や投資系Youtubeなどを見て投資の仕組みや基本的な心構えを見ることをお勧めします。
例えば私の過去の記事で、投資初心者の方が勉強するのにおすすめの本を紹介しております。
是非参考にして頂けると幸いです。
(3冊全部でなくとも、1冊だけでも読むことをお勧めします。)

また、インデックスファンドの基礎を解説している記事も書いておりますので、勉強の際に活用してください。

今からNISAを始める

今からNISAを始めることには、以下2点のメリットがあります。

  1. 非課税保有枠が増える
  2. 投資に慣れる

これらに関して詳しく説明します。

メリット1:非課税保有枠が増える

旧NISAと新NISAの非課税保有枠は別々になっています。

例えば、もともと旧NISAで100万円分の元本を保有していたとしたら
旧NISAでの保有金額(100万円)+ 新NISAの非課税枠(最大1800万円)
で、最大1900万円の非課税枠を保有することができます。

※ただし、旧NISAは期限が来たら無くなるのでご注意を。

つまり、旧NISAで保有していた非課税枠が、新NISAの非課税枠とは別でプラスされるため、断然お得なのは言うまでもないでしょう。
それに早めに旧NISAを始めることで、2024年までスタートできない新NISAでは得られない利益を、先んじて得ることができます。

メリット2:投資に慣れる

投資の勉強をしたとしても、やはり実際に投資を始めると不安がつきものです。
先ほども言いましたが、実際に価格変動に直面すると、ストレスや焦りというものは必ず出てきます。
投資に関しても、やはり慣れが必要です。

3ヶ月〜半年ほど投資を経験すれば、価格変動や値下がりのことも気にしなくなってきます。
(勉強して基礎知識を身につけていればの話ですが)

旧NISAでは少額投資から始めることになるので、新NISAで運用金額が大きくなる前に慣れておけば、2024年からも穏やかな気持ちで資産運用できるでしょう。

今後の運用方針を決める

今後の運用方針は以下の2ステップで決めていきます。

  1. 証券会社を決める
  2. 購入する商品を決める

これらに関して説明します。

ステップ1:証券会社を決める

証券口座を開設するなら
断然ネット証券がおすすめです。

ネット証券より店舗型の証券会社の方が
対面で相談できそうだし便利じゃない?

と思う方もいるかもしれませんが、ネット証券の方が良いと言えるだけの明確な理由があります。
それは

  • ネット証券の方が各種手数料がはるかに安い
  • ネット証券の方が、積立NISAや一般NISAに対応した商品を豊富に扱っている(店舗型だと、数えるほどしか扱っていないこともしばしば)

NISAを始めようとしているのに、そもそもNISA対応の商品が売っていなかったら意味がありませんよね?
店舗型の証券会社では買いたい商品を買えないことがしばしばあります。

しかしネット証券ではそういう事はほとんど起きません。
特にネット証券の最大手である「SBI証券」「楽天証券」ならNISA対応商品をほぼ全て取り揃えているため、NISAを始める上で便利です。

証券口座を開設するなら「SBI証券」または「楽天証券」を選べば間違い無いと思います。
(ちなみに私は、両方の口座を持っています笑)

ステップ2:購入する商品を決める

20年以上の長期運用をするなら、買うべき商品も限られてきます。
何を買ったらいいか分からないなら「全世界株系」と「米国株(特にS&P500)系」と、どちらかの投資信託を買っておけば良いと思います。

これに関しては私の過去の記事

でも紹介しましたが、全世界株 or 米国株(特にS&P500)系では以下の商品がおすすめです。

  • SBI・V・S&P500 インデックスファンド SBI証券
    (購入手数料 0% 信託報酬 0.0938%(年間))
  • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 三菱UFJ国際投信
    (購入手数料 0% 信託報酬 0.09372%(年間))
  • eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 三菱UFJ国際投信
    (購入手数料 0% 信託報酬 0.1144%(年間))

全世界株 or 米国株(特にS&P500)系どちらにすべきかですが、どちらでも良いと思います。
世界最大の経済大国である米国の成長に期待するなら米国株に、米国だけじゃなくて世界中に分散してリスクをより小さくしたいなら全世界株に入れると良いと思います。

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新NISAに向けて準備しておくべきこと:投資(NISA)経験者の場合

投資経験者および前節「新NISAに向けて準備しておくべきこと:投資(NISA)未経験者の場合」をクリアした方は、既に証券口座を持ち、基本的な投資知識を既に持ち合わせていることでしょう。

投資経験者のやるべきことは、基本的に
「ブレずに今の方針のまま、(インデックス)投資を継続すること」です。

それに加え、自分の資産成長をさらに加速させるために「入金力を高める」ことが大切です。

入金力を高める

投資では知識も重要ですが、資産を拡大させる上でより重要なのが「入金力」です。
当たり前の話ですが、投資元本が大きいほど得られる利益も大きいです。
そのため、可能な限り早く投資元本を大きくするために、入金力を高めることが大切です。

例えば資産2000万円を目標として

  • 年間利回り5%で月5万円入金した場合、資産2000万円に達するには約20年かかる
  • 年間利回り5%で月15万円入金した場合、資産2000万円に達するには約9年かかる
  • 年間利回り5%で月30万円入金した場合、約5年で資産2000万円に達する

新NISAでは年間360万円まで非課税で投資できます。
より効率的に資産を成長させていくためには、できればこの年間投資枠を全て埋めたいものです。
そうすれば、大きな利益を非課税で享受できます。

しかし、新NISAの年間投資枠を埋めるためには月30万円以上の入金が必要です。
おそらく、月30万円以上NISAに入金できる人は少ないと思います。

そこで、以下のような工夫をして少しでも入金力を上げ、
入金力を上げる方法は以下の2つです

  1. 節約して「支出を減らす」
  2. 転職や副業を活用して「収入を増やす」

節約に関しては私の過去の記事

を参考にしていただけると幸いです。
とにかく「生活水準を下げずに支出を減らす」という心構えが大切です。

収入を上げることに関して、私は過去に副業に関する記事を執筆してきました。
ぜひ参考にして頂けると幸いです。

まとめ

  • 新NISAスタート前の2023年中に下準備をすることで、新NISAをよりお得に活用できる
  • 投資未経験者はまず基礎知識の勉強から始め、今からNISAを始めて投資に少しでも慣れよう
  • 投資経験者は自分の資産成長を加速させるために、転職や副業などを駆使して入金力を上げる努力をしよう

参考書籍

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