・将来や老後に備えて資産運用を始めたい
・でも資産運用って難しそう
・私みたいな初心者は何を教材にして学べばいいの?
こういった悩みを抱えた読者さんを想定しています。
この記事では、資産運用を志す初心者が「最初に読むべき本3冊」をご紹介します。
「投資信託」やら「NISA・iDeCo」やら、色々小難しいワードや情報が大量に飛び交う中で、初心者の皆様は結局何をやったらいいのか逆に分からなくなってしまいますよね。
しかし本記事で紹介する本を読むことで、以下のことが出来るようになります。
- 世に溢れる、お金に関する大量の情報を適切に取捨選択できる(嘘を嘘と見抜くことができる)
- 資産運用に向けて、自分が今何をするべきかが分かる
本記事を書いている私トーマは投資歴1年程度です。
40冊程度の投資本を読み、米国株のインデックスファンドをメインに年率5%程度の利益を上げました。
そんな私が、初心者向けの3冊に絞って紹介します。
なお、インデックスファンドの初歩に関して、以下の記事で解説しています。
合わせてご覧いただけると幸いでございます。
資産運用を始める前に身につけるべきこと「お金のリテラシー」
投資や資産運用を行う上で多くの人が
よし!投資の知識を身につけてガンガン稼いでやるぞ!
収入をアップさせてやるぞ!
と意気込むと思います。
しかし、ちょっと待ってください。
ガンガン稼いで収入をアップさせる能力よりも先に身につけるべきものがあります。
それは「お金のリテラシー」です。
ここでいうリテラシーとは「洪水のように溢れる、大量の金融・投資情報の中で、適切に情報を取捨選択できる能力」です。
もっと簡単に言うと「嘘を嘘と見抜く能力」です。(某有名論破王の言葉にもありましたね笑)
リテラシーなんてどうでもいいよ。
そんなことよりも俺はさっさと稼ぎたいんだ。
と言う人もいるかもしれません。
いやいや、リテラシーを身につける前にガンガン稼ぐことを目指すと「カモ」になりやすいんです。
あなたをカモにしようと近づいて来る人は、詐欺師やマルチ商法はもちろんのこと、銀行や証券会社の営業マン、保険の営業マン、不動産業者なども含みます。
(特に株や不動産で稼ごうとしている人には、こういう輩が近付いてきやすい)
彼らからしたら、基礎知識も無いのに稼ぐやる気だけ満々の人ほど、カモにしやすい人種はいません。
リテラシーが無くて嘘を嘘と見抜けなければ、あなた自身が不利になる条件を突きつけられても気付かないままになります。
その結果、全く必要のない出費を強いられることになり、本来自分のものになるはずだった資産を、彼らに食い物にされてしまいます。
(おそらく多くの人が、気付かないうちに食い物にされていると思います。決して他人事ではありません。)
つまり、自分自身や家族を守るためにこそリテラシーを身につけるべきなのです。
初心者は、攻めてお金を稼ぐ能力(攻撃力)よりも、お金を損なわない能力(防御力)を最優先で身につけるべきなのです。
おすすめの本3選
以下、お金のリテラシーを身に付け資産運用に着手する上で、最初に読むべき本を優先度の高い順に紹介します。
3冊全て読むのが理想ですが、もし全部読むのが面倒くさいなら、最初の1冊目だけでもOKです。
本当の自由を手にいれる お金の大学
著者:両@リベ大学長
最初に読むべき本として、王道中の王道と言っても差し支えないと思います。
この本では、資産運用を行う上で
- 貯める力(支出を減らして貯蓄を増やす)
- 稼ぐ力(転職や副業などを駆使して稼ぎを増やす)
- 増やす力(投資を駆使して資産を成長させる)
- 守る力(詐欺やぼったくり、災害などに備えて資産を減らさないようにする)
- 使う力(人生を豊かにすることにお金を使う)
という5種類の能力を身につけることが必要だと説いており、各能力を習得する上で必要なことを丁寧に解説してくれています。
ただ機械的な解説にとどまらず、読者さんの多くが経験するであろう人生の場面(例:税金の支払い、保険の加入、家や車の購入など)をピックアップし、各ケースでどのような行動を取るべきかを具体的に解説してくれています。
そのため、これからの自分の人生と照らし合わせる事ができる、生きた知識が得られます。
この本を読み進めていけば、資産運用に関して右も左も分からない初心者でも、一歩一歩ステップアップ形式でお金のリテラシーを身につけることができます。
この本を読み終える頃には、他人やニュースなどに惑わされず、自分だけの資産形成を行えるだけの自身がついている事でしょう。
難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!
著者:山崎元、大橋弘祐
これも、資産運用初心者向けの定番の一冊です。
先ほど説明した「お金の大学」との差別点は
投資(株式や債権)の解説をメインにしている
所です。
より具体的に言えば、この本のおすすめポイントは
- 資産運用初心者の多くが漠然と抱える「投資に対する不安(リスクや暴落など)」を具体的に言葉にして代弁してくれており、一つ一つ不安を解きほぐすように解説を行ってくれている
- 実際に投資を行う上で「証券口座開設の方法から、実際に取引を開始するまで」のステップを、実際のPC画面の図を用いて具体的に解説している
- 株にしろ債権にしろ「買ってもいい商品」と「買ってはいけない商品」を区別する基準を(大まかに)教えてくれている
の3点です。
特に2つ目の、投資を開始するまでのステップに関する説明は、ここまで細かく説明してくれている本はあまりないと思います。
完全初心者でも、この本の手順に則れば、取引開始まで迷うことはないと思います。
そして、この本を読み終える頃には「良い商品」を(大まかではあるが)見極める力が付き、絶対に手を出してはいけないぼったくり商品を買って泣きを見ることは無くなるでしょう。
金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学
著者:ロバート・キヨサキ
こちらも有名な本ですが、先に挙げた2冊とは少し毛色が異なります。
先に挙げた2冊がある種「教科書・参考書」的に、お金や資産運用についての基礎知識を解説するものなのに対して
この本は、著者の(ちょっと不思議な)人生を描いたエッセイ形式で書かれています。
著者には幼い頃から、金持ち父さんと貧乏父さんの「二人の父さん」がおり、二人はお金に関しては真っ向から相反する価値観を有していました。
幼い頃の著者は、そんな二人の父さん双方の意見を同時に受け入れました。
どちらが正しい or 間違っていると言う二元論に陥ることなく、真っ向から相反する双方の意見を自分の頭の中で噛み砕き逡巡し、その結果、自分独自のお金の哲学を習得するに至ります。
この本では、先に挙げた2冊のようにお金のリテラシーに関わる基礎知識に関しても解説されていますが
お金のリテラシー・知識を習得するまでに至った、本人の経験や過程、心理描写などが詳しく描写されている所が最大の特徴です。
この本を読み進めていけば、著者本人の人生を追体験しながら、お金のリテラシーや教訓を学べます。
そして読み終える頃には、自分自身の今後の行動も、ロバート・キヨサキ氏に影響されていることでしょう。
まとめ
- 初心者は、稼ぐ能力よりも先にお金のリテラシーを身につけるべし
- お金のリテラシーを身につける上でおすすめの本を3冊紹介した
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