- IELTSのスコア7.0以上を目指しているけど、どうしたら良いか右も左も分からない
- IELTSの勉強が全く進まない。もしかして、自分はIELTSに向いていないのではないか?
- IELTS経験者が勉強の過程で、どんな悩みを抱え、どう克服していったのかを詳しく知りたい
こういった悩みを抱えた読者さんを想定しています。
本記事は、IELTS体験記シリーズの Part3 です。
2回目の試験結果を踏まえた上で、いよいよ(重い腰を上げて)Listeningの勉強に着手します。
大嫌いなListeningと向き合う過程を詳しく説明いたします。
本体験記シリーズの他の記事を以下に記しますので、是非ご覧いただけると幸いでございます。
(※ Coming soonとなっているものは、随時更新予定です)
3回目の試験まで:約1ヶ月
3回目の試験に向けての心構え
2回目のスコア6.5は、明らかにReading(スコア7.5)とSpeaking(スコア6.5)が底上げしてくれた結果でした。
一方で、Listening(スコア5.0)が大幅に足を引っ張っていました。
こういった結果を踏まえて私は以下のような心境を迎えていました。
- Reading、Speaking、Writing の勉強は今までのやり方を続けていけば、スコアを維持or向上出来る見込みが立った。今までよりもペースを落としても良さそう?
- そろそろ、Listening と本気で向き合わなくてはならない
私は前回の試験を「Listeningという足枷を抱えてもスコア6.5を取れた」と、むしろポジティブに捉え
Listeningさえなんとかすればスコア7.0取れるぞ!
と、一気に希望が見え始めました。
厳密に言うと、私が志望していた大学院で求められていたのは「Overallのスコア7.0以上」かつ「各セクションのスコア6.5以上」だったので、Listeningのスコアも当然ながら6.5以上取らなくてはいけないので、険しい道のりであることは間違いありませんでした。
しかし、目標スコアへの道のりすら皆目見当も付かなかった2ヶ月前と比べると、「険しい道のりであること」が具体的に判明しただけでも、大きく前進したと言えます。
しかしそれでも、今まで目を逸らしていた「Listening」と向き合わなくてはならないと思うと、非常に腰が重かったのを覚えています。
過去問を追加で2冊購入した
過去問を追加で2冊購入し、合計3冊になりました。
過去問の追加購入の目的は、やはりReadingの演習を積みたかったからです。
Readingでは、2回目の試験に向けてやったものを、変わらず継続しました。
実のところ、IELTSの学習期間を通して、過去問を使ってのListening演習はあまりやってませんでしたし、ましてや Writing や Speaking は全く手をつけませんでした。
2回目の試験に向けてのReading学習に関しては、以下の前回の記事を参照してください。
3回目の試験までの学習過程・計画
3回目の試験に向けての目標は以下のとおりです。
Listeningに関しては、ただこれだけに集中しました。
- ネイティブ特有の滑らかな発音が連続すると、途端に理解できなくなる
- 書き取り、穴埋め問題を聴きながら処理するのが難しい
- 話している内容が理解できないから、どの問題に対応しているのかが全く分からない
- そのため、スコアが上がる気配が全くない
当時抱えていた、こういった悩みを一旦全て無視して、とにかく「英語を聴く癖」をつけることだけを考えました。
また、Listening以外の他3科目については、前回の試験時の勉強から内容をほとんど変更せず、勉強のペース(勉強時間)だけを落としました。
なお、3回目の試験に向けてやったことは以下の通りです。
- 単語帳:「IELTS3500」のスコア6.5レベルまでの単語に付随する例文500個を新たに覚えた。1日20例文を目安に覚えた。6.5レベル以下の例文に関しては、何も見なくても再現出来るようにした。(要は、今までと同じ)
- Reading:やることは前回の試験と全く一緒。1冊目の過去問でやり残した分(試験3回分)を全て片付けた。
- Writing:やることは前回の試験と全く一緒。新しい参考書には手を出さず、「IELTS ブリティッシュカウンシル公認問題集(※以下、「公認問題集」と略記)」で覚えたことを忘れないようにしただけ。
- Speaking:やることは前回の試験と全く一緒。Part 1&2 に関しては「公認問題集」で覚えたことを忘れないようにした。Part3もちょっとずつ覚え始めたが、この期間では、全て覚えきれてはいなかった気がする。
- Listening:「公認問題集」で問題を解いていたが、復習はあまりしていなかった。英語を聞くこと自体の苦手を軽減するために、Youtubeで物理や数学に関する、英語の授業を聞いていた。
特筆すべきは、やはりListeningで「Youtubeで、物理や数学に関する英語の授業を聞いた」ことでしょう。
Youtubeで聞いた授業内容は、新しいものではなく「学部1〜3年生時にすでに習ったものを英語でもう一度学び直す」ということをやっていました。
実はこの時期(2016年4〜5月)には、8月に行われる日本国内の大学院入試に向けての勉強も行っていました。
そのため、今までの講義の復習も併せて行う必要がありましたが、この時に
Youtubeを活用すれば
「英語を聞くこと」と「大学院入試対策」とを同時に行えるのではないか?
と思いました。
大学院入試での科目(古典力学や量子力学など)に関する
- 自身の授業ノート
- 期末試験問題
- 志望校の過去問
を活用しながらYoutubeでの英語の講義を聞くことで、物理の内容を復習すると同時に、英語を聞き取る能力を向上させることを狙っていました。
何より、物理や数学という、私が大好きなトピックを活用することで、英語を聴くことへの心理的ハードルを下げたいとも思っていました。
この期間は
- 5月:部活の大会
が一番大きなイベントで、それに向けての練習がかなりキツかったのを覚えています。
逆にいうと、大会に向けてみんなストイックになっていたので、イレギュラーな誘いが殆どなく、勉強時間を固定させやすかったのが良かったですね。
試験の結果・次の試験に向けて
3回目の試験のスコアは以下の通りです。
スコアは前回(6.5)よりも下がってしまいましたが、全くショックではありませんでした。
むしろ前回がラッキーパンチすぎたので、今回のスコアは十分妥当だと思いました。
Listeningに関しては、主にやったことはYoutubeで授業を聞いたことですし、「公認問題集」を使った勉強はかなりグダグダでした。
にも関わらず、前回のスコア(5.0)から、5.5にまで上げることができたのは上出来だと思いました。
Youtubeを活用して毎日英語を聞いてきたことで、英語を聴くことへの心理的ハードルを下げることに成功したのが大きな前進でした。
他の科目は、前回の試験時よりも勉強のペースを落としたため、スコアが下がることも十分想定の範囲内でした。
しかし、今回の試験を通して実感できたのは
Reading、Speaking、Writingに関しては
これ以下のスコアを取ることはなさそうだ
ということで、Listening以外の3科目のスコアに安定感が出てきたことに自信を持てました。
特にReadingで、少なくともスコア7.0は確保できそうだと思えた時は、大きな自信に繋がりました。
IELTS学習に安定感が出てきたことを実感したため、次回(4回目)の試験ではいよいよ本格的に目標スコアを狙うフェーズに入ります。
これまでは「公認問題集」を使ったListeningの勉強はグダグダでしたが、ここにきてようやく本格的なListening対策にやる気が出始めました。
この時期に心がけたこと・気がついたこと
英語「を」学ぶのではなく、英語「で」学ぶ
3回目の試験に向け、Youtubeでの学習等を通して気がついたことがあります。
それは
俺は、英語「を」学ぶことが好きじゃない
もっと正確に言うなら、英語そのものを「目的」にして勉強するのが好きではないということです。
元々分かってはいたことですが、(嫌いな)Listening 学習を通してより強く実感しました。
世の中には、英語学習が大好きで、それが苦にならない人もいるのでしょうし、そう言う人は英語を目的にして勉強を継続できるのだと思います。
しかし私はそうではなく、私は英語学習自体を楽しむことができないタイプの人間だと実kなんしました。
そこで私は、英語というものを、大好きな物理学や数学を学ぶための「手段」と位置付けました。
つまり、英語「で」学ぶことにし、そのためのツールとしてYoutubeでの講義動画を利用しました。
英語学習という苦行を乗り越えた先に「物理学や数学の知識」という(私にとっての)報酬を用意することで、英語学習のモチベーションを上げる工夫をしました。
暗唱と写経の威力
私は、IELTSのやり始めから、英単語の例文暗唱だけは割と真面目にやっていました。
試験のスコアは運や調子に左右されやすいのに対して、英単語学習はやればやっただけ前進が目に見えやすいため、モチベーションを保ちやすかったのが大きかったと思います。
「IELTS3500」のスコア6.5レベルの例文を覚えていくにつれて、地味ながらもその効果を実感し始めました。
Readingの文章を読んでいても、文章への理解のスピードと深さが、以前とは段違いになっているのが自分でも分かりました。
また、Writing や Speakingの試験でも、頭の中にストックした例文が、本番で助けてくれましたし、語彙力が上がるにつれて、試験本番で解答を組み立てるスピードが上がっていくのを感じました。
まだListeningに不安は残っていましたが、例文の音声を(通学途中とかに)毎日聞いて覚えてしまったことで、以前より苦手意識は軽減されていました。
あまり自信はなくとも、次回の試験では今よりは良い状態でListeningに臨めると、少し自信がつきました。
英単語の例文の暗唱や写経は、(例えは下手だが)漢方やボディーブローのように、気が付かない内にジワジワ効いてくるものだと痛感しました。
やり始めは効果が全く実感できませんでしたが、4〜5ヶ月間毎日欠かさず継続した結果、その威力の大きさに驚かされました。
「継続は力なり」と本当によく言ったものです。
おわりに
スコア自体は2回目の試験より下がってしまいましたが、今回の試験を通して、ようやくスコア7.0への道筋が見え始めたのは大きな収穫だったと思います。
特に、英単語の例文暗唱による安定感の向上がより実感できたことで、苦手なListeningにも少し自信を持って臨めそうだと希望が湧いてきました。
本体験記シリーズを通して、スコア7.0に至るまでの過程を、可能な限り詳細に書いていきます。
以下の記事も合わせてご覧頂けると幸いでございます。
(※ Coming soonとなっているものは、随時更新予定です)
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