- IELTSのスコア7.0以上を目指しているけど、どうしたら良いか右も左も分からない
- IELTSの勉強が全く進まない。もしかして、自分はIELTSに向いていないのではないか?
- IELTS経験者が勉強の過程で、どんな悩みを抱え、どう克服していったのかを詳しく知りたい
こういった悩みを抱えた読者さんを想定しています。
本記事は、IELTS体験記シリーズの Part2 です。
前回の1回目の試験を通して、何を学んだか?そして2回目の試験に向けてどのような勉強方法・過程を辿ったのか?を詳しく解説いたします。
本体験記シリーズの他の記事を以下に記しますので、是非ご覧いただけると幸いでございます。
(※ Coming soonとなっているものは、随時更新予定です)
2回目の試験まで:約1ヶ月半
2回目の試験に向けての心構え
1回目の試験を終えた私は、試験を受ける前と比べて心境に大きな変化が生じていました。
なお、1回目の試験に向けての体験記は以下の記事を参照して下さい。
具体的には
- 英語学習への抵抗が一気に薄れ、やる気が一気に上がっていった。
1日90分と言わずもっと長時間勉強できそうな気がした。 - Readingを集中的に攻めたくなった
- SpeakingとWritingは問題集で型を覚えればいけそうな気がした
- Listeningに関しては、上手く行く兆しが未だに見えない
という具合で、(Listening以外は)ほんの少しだけ方向性が具体的になってきました。
特に、上の赤太字で示した2つの項目が、2回目の試験に臨む上で私のモチベーションを大きく上げてくれました。
Readingでスコア6.5を取れたことにより、Readingに自信を持つようになり、Readingの練習を徹底的にやることで、盤石な得意科目にしたくなりました。
SpeakingとWritingに関しては、スコア自体はイマイチだったのですが、試験を実際に受けてみて
あれ?SpeakingとWritingの科目って
問題に対して、解答の型を用意して覚えて臨めばスコア取れるんじゃね?
と思いました。
根拠は全くありませんでしたが、試験を受けた率直な感想でした。
1回目の試験に臨む前は「SpeakingやWritingの向上には、塾に通って英会話をしたり、英作文の添削受けたりする必要があるのではないか?」と不安に思いながらも「塾に通うのめんどくさいわ!」の思いが上回り、塾に通うのを断念しました。(結局私は、塾には通いませんでした)
勉強中にも、そういった不安に起因する雑念が浮かんできて、勉強の邪魔をしていました。
しかし、型さえ覚えればスコアは取れそう、および(少なくとも当面は)塾に通う必要はなさそうだという確信が得られたことで、雑念の元を一つ除去できたのは大きな収穫でした。
これだけをやって、スコア7.0に達するとは到底思えませんでしたが、少なくとも今よりスコアは確実に上がるだろうという確信はありました。
そのため、2回目の試験は1回目の試験よりは、はるかに自信を持って臨む事ができました。
ようやく過去問を購入した
Readingへのやる気が上がり、とにかくReadingの演習を積みたいと考えて過去問を一冊だけ購入しました。
この時期は、Readingの演習だけを徹底させました。
その他の科目は無視しました。
スコア7.0を取るまでに、合計3冊購入したのですが、その大部分をReading演習に費やしていたと思います。
2回目の試験までの学習過程・計画
2回目の試験に向けての目標は以下のとおりです。
2回目の試験に向けてやったことは以下の通りです。
- 単語帳:「IELTS3500」のスコア6.0レベルまでの単語に付随する例文500個を新たに覚えた。1日20例文を目安に覚えた。6.0レベル以下の例文に関しては、何も見なくても再現出来るようにした。
- Reading:「IELTS ブリティッシュカウンシル公認問題集(※以下、「公認問題集」と略記)」のReadingパートを、もう一度徹底的に解き直した。この時、文章中に出てくる知らない単語を全て頭に叩き込んだ。また、文章の中で意味が理解できなかった文をノートに写経し、その構造を細かく調べ、その文を丸ごと覚えた。その上で、間違えた問題に集中して、正解の根拠もノートに書き込んで覚えた。「過去問」に関しても同じことをした。過去問には解説がないので少し苦戦したが、「公認問題集」をしっかりやった後だと、解説がなくても自分で正解を導けるようになってきた。確か、この時期は「公認問題集」を徹底的にやり、「過去問」は1回分の試験(大問3問)しかできなかった気がする。また、勉強の際には試験を一切意識せず、制限時間とかを度外視してやっていた。おそらく、60分で大問1問を解く目安でやっていた気がする(本来の試験の制限時間の3倍の時間をかけていた?)。
- Listening:全くやっていない。Listening嫌いは相変わらずでした。
- Writing:何も考えず、「公認問題集」のWritingパートに書いてある解答を丸覚えした。巻末にある模擬試験の部分でさえ、自力で解答を作らずに解答を丸覚えした気がする。この時期に、1冊の解答を全て覚えられたかどうかは定かではないが、それを目標にしてはいた気がする。
- Speaking:こちらも「公認問題集」のSpeakingパートに書いてある解答を丸覚えした。この時期にPart1 & 2 の解答を覚えた。やったこと自体は前回の試験の時と同じだが、前回よりもスラスラ再現できるように心掛けた。Part3は難しいから無視した。Speakingテストで、自分の素性を遡られるわけではないので、たとえ嘘をついても減点されない。そのため、解答を丸覚えしても問題ないと考えた。
前回の試験に向けた勉強よりも、だいぶ具体的に行動できるようになりました。
また、これまでの勉強計画・スケジュールを通しての反省なども踏まえ、2回目の試験に向けては以下のようなスケジュールを立てました。
この期間は
- 3月:春休み。なので、大学の授業はなく部活とバイトだけだった。
- 4月:研究室配属。学部3年→4年に上がるタイミングで、卒業研究の研究室に配属された。
配属された研究室は、最初にテーマだけ与えられて、あとは自分の好きにしていいというかなり自由な研究室でした。
そのためこの期間は、イレギュラーな予定が少なかったので、スケジュールを固定しやすい時期でした。
前回の勉強スケジュールからの主な変更点は、以下の2つです
- 勉強時間を、早朝と深夜の2部構成にした(その結果、勉強時間が90分→150分へと増えた)
- 各勉強時間のパートに、やるべきことを固定させた
(前回の記事「【IELTS体験記:①】スコア7.0を達成した学習過程 1/5」も参照)
勉強を2部構成にした理由は、前回の深夜での90分の勉強が、すこぶる眠かったからです。
そもそも90分の勉強時間というのは大学の講義時間を目安に組んだものですが、一説には「人の集中力は90分が限界」と言われているそうです(本当かどうかは知らん)。
私の実感としても、やはり90分ぶっ続けは大変でしたし、ましてや深夜の疲れた状態で、集中力の限界を攻めた勉強をするのは無理がありました。
そこで、深夜の勉強時間を60分に抑え、残りの勉強時間90分を早朝に充てました。
60分なら、割と集中して取り組めました。
また、前回の勉強では勉強時間内にやる内容が、日によって変動していました。
しかし、1回目の試験を通して課題が明確になったことで、今回の勉強では、やるべき内容を固定させることができました。
大したことがないように見えるかもしれませんが、これはこれで十分な進歩だと(我ながら)思っています。
試験の結果・次の試験に向けて
こうして、前回よりは自信を持って試験勉強に取り組むことができました。
また、1回目の試験をすでに経験していたことで、人混みや試験の雰囲気などにも慣れたため、前回よりも明らかに好調な気分で試験を受けられました。
試験を受けてから結果が出るまでのインターバル(2週間)は、やはり少し気が抜けてしまいました。
できるだけ勉強の習慣を途切れさせないようにしてはいましたが、特に深夜の勉強が30分しか出来ないことなどが頻発しました。
試験を受けた後、結果が出るまでのインターバルは気が抜けがちなので、皆様もお気をつけ下さい。
2回目の試験のスコアは以下の通りです。
信じられないスコアを叩き出してしまいました!!
(謙遜とかではなく)絶対にまぐれですし、客観的に見て私の実力は5.5〜6.0程度だったと思います。
6.0取れたら御の字くらいに考えていました。
確かにReadingには自信があり、7.0も取れるかもしれないとは思いましたが、まさか7.5とは…。
Speakingも6.5と、前回のスコア(5.0)から1.5も上がるとは…。(おそらく、試験官との相性がよかった?)
このスコアを見て私は、喜びよりも「次の試験でこのレベルのスコアを出せる自信がない」とむしろ不安を感じてしまいました。
とはいえ、2回目の試験で6.5とかいう奇跡のスコアを出してしまったことで
おや?ひょっとしてIELTSってちょろいのでは?
という考えが芽生え始めました。
しかし、現実はそんなに甘くありませんでした。
ここから7.0までが、本当に遠い道のりだったことを、当時の私はまだ知る由もありませんでした。
この時期に心がけたこと・気がついたこと
早朝に勉強することのメリット
前回の試験に向けては、就寝前の90分に勉強していました。
しかし今回は、早朝に90分、就寝前に60分と分けて勉強し、その結果、勉強時間も増えました。
そこで気がついたのは、早朝に勉強時間を設けると、イレギュラーなイベントに左右されにくいという事です。
日中には、部活後の飲みの誘いや、研究室でのイベントなど、イレギュラーなイベントが発生しやすいと思います。
これらのイベントが思ったより長引いて帰宅時間が遅くなったり、また思ったよりハードで疲労が溜まったりすると、深夜の勉強が思うように出来ない事が頻発しました。
しかし、こういったイベントが、早朝に起こることは稀ですよね?
(早起きの習慣ができている事が前提ですが)早朝の勉強時間は、日中や深夜の勉強時間よりも安定しやすいことに気がつきました。
また、英語の勉強時間の半分以上を、朝の時点で既にこなしているので、日中での作業(研究など)も余計なことを考えずに行う事ができました。
もし英語の勉強をやり残していたら、日中にもそれへの罪悪感が残り、作業にも支障をきたしていたと思います。
就寝前の勉強と合わせて行うことで
今日やり残したことは何も無いぞ!
前向きな気持ちになり、翌日はさらに前向きになったりと、メンタルの好循環に乗る事ができました。
後回しリストの考案・活用
私は、物理や数学の勉強は好きだったため、これらは比較的集中して取り組めました。
しかし、英語の勉強は好きでは無いため、IELTSの勉強をしていてもすぐに集中力が切れ、他のことに気を取られてしまうため、思うように勉強を進められませんでした。
例えば
- YouTubeを見たい
- LINEやメールの返信が気になって仕方ない
- お菓子を食べたい
- プロテインを飲みたい
- 眠いから寝たい
などなど、多くの雑念が私のIELTS学習を邪魔してきました。
そんな雑念を回避する手段として、当時の私は「後回しリスト」というものを考案し、これを活用していました。
巷でよく言われる「To do リスト」では、リストアップした仕事を優先度の高い順にこなしていくものですよね?
後回しリストでは逆に、上記の雑念(Youtubeを見たいなど)を優先度の低いもの、つまり「後回しにすべきもの」としてリストアップします。
これを活用して、当時の私は
このIELTSの勉強(90分)が終わったら、思う存分Youtubeを視聴するぞ!
などと思って、これら後回しリストにあげたものを「報酬」として勉強していました。
このようにして、実際にIELTSの勉強を終えてみると、後回しにしたことへのやる気が、既に無くなっている事が多かったのです。
俗にいう「後回しにすると、大抵何も為せない」という格言を、逆に利用しました。
もしやる気が残っていたとしたら、素直にそれを楽しめばいいと思います。
英語学習に限らず、物事に集中できず、すぐ別のことに気を取られてしまう人にお勧めの方法だと、我ながら思っています。
(私は今でも活用しています。)
おわりに
IELTSに取り組む前に思っていたより、事が順調に運んで嬉しい気持ちは確かにありました。
しかし、順調すぎて逆に不安にもなりました。
(後の記事で説明するように、その不安は的中していました)
本体験記シリーズを通して、スコア7.0に至るまでの過程を、可能な限り詳細に書いていきます。
以下の記事も合わせてご覧頂けると幸いでございます。
(※ Coming soonとなっているものは、随時更新予定です)
コメント